毎年増えているから知っておきたい!集中豪雨の対策
ここ最近、集中豪雨やゲリラ豪雨が増えているように思います。調べてみたところ、過去30年で1.7倍に増えていました。
大雨が降っている時、スマホに届く防災メールや防災情報は、避難や家庭での防災対策の目安になりますが、
いざその時になると慌ててしまって何をしたらいいのか分からなくなりますので、平常時に準備しておきたいですね。
集中豪雨の特徴や、防災に関する情報など、梅雨が本格化する前に読んで知っておくべき情報を集めました 。
目次
水害は、全国の市区町村のうち97%の地域で起きている!
大雨による河川の氾濫などによる「水害」のニュースをよく聞きます。
全国にある1741市区町村のうち、過去10年間に、一度も水害が起きていない地域は、わずか48市区町村。
なんと、全国の97%の地域で水害が起こっているのです。
さらに、全国市区町村の半分にあたる980市区町村で、過去10年間に10回以上の水害が起きています。
その水害の発生は、毎年梅雨の時期の6月~7月と、台風シーズンの8月~9月に集中しています。
特に最近は、「ゲリラ豪雨」という名前をよく聞きますが、短期間で大量の雨が降る件数が増加しています。
これは、8月に集中しています。
水害はどこで起きてもおかしくない災害なのです。
集中豪雨の特徴6つ
- 1. 梅雨の終わり時期、7月末から8月上旬ごろ、前線が停滞しているときにおこりやすい
- 2.1976年から2020年にかけて、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る回数が増えてきている
- 3.突風、竜巻を併発するときもある。強い風が吹いて急に大雨が降りだすなど
- 4.急に空が真っ暗になる、雷や稲妻が起きるといった現象は集中豪雨の前触れ
- 5.台風が日本に接近しているときや上陸した時に、集中豪雨が起きる恐れがある
- 6.天気予報で「大気の状態が不安定」という表現があるときは、ゲリラ豪雨に注意
スマホに届く「緊急速報メール」を役立てよう
大雨の時にスマホに届く「緊急速報」。
これは、洪水が予想される河川に近い市区町村を対象に、国土交通省が携帯電話会社の「緊急速報メールサービス」を活用して配信しているものです。
夜中に急にアラームが鳴って、びっくりした経験がある方も多いのではないでしょうか。
政府広報オンラインよりhttps://www.gov-online.go.jp/useful/article/201507/1.html
洪水情報の緊急速報メールは、対象河川で発表された「氾濫危険情報(警戒レベル4相当情報[洪水])」および「氾濫発生情報(警戒レベル5相当情報[洪水])が携帯電話にプッシュ型で配信されます。
洪水情報で緊急速報メールが届いたときは、市町村のウェブサイトや防災アプリ、テレビなどで、市町村から発令される避難指示等の情報を確認し、適切な防災行動を取りましょう。
政府広報オンラインよりhttps://www.gov-online.go.jp/useful/article/201507/1.html
最近よく聞く「警戒レベル」ってなに?
気象庁からの注意情報が分かりにくいという声をもとに、今年5月20日から注意喚起の方法が変わりました。
迷いやすかった「避難勧告」という言葉がなくなり、今何をすべきなのか分かるように「避難指示」に置き換わりました。
警戒レベルは、災害の危険度が高くなるほど数字が大きくなります。直感的に危険度が分かるようになっています。
具体的な行動を起こすポイントは、「警戒レベル3 高齢者等避難」、全員避難するのは「警戒レベル4 避難指示」と覚えておきましょう。
警戒レベル3では、高齢者の方、障がいのある方など、避難に時間がかかる方やその支援者は危険な場所から非難を開始してください。それ以外の方は避難の準備を始めます。
「警戒レベル4、避難指示」となったら、対象地域の方は全員避難します。
政府広報オンラインよりhttps://www.gov-online.go.jp/useful/article/201507/1.html
水害から家を守る方法
警戒レベル3になるまでに、家庭でするべき水害対策をご紹介します。
水のうを準備する
汚水や雨水が浸水するのを防ぐための「重し」になります。
ゴミ袋やレジ袋で作れます。
作り方
- ① ゴミ袋やレジ袋を二重にして破れにくくします。
- ② 袋の半分くらいまで水を入れます。
- ③ 袋の中の空気をなるべく抜きながら、口をきつく縛ります。
- ④ 大きな水のうを作りたい時は段ボール箱に入れると、破れにくく大きな水のうができます。
トイレの逆流防止
トイレの便器の中に水のうを数袋入れ、汚水が逆流しないようにします。
水のうを入れるとこのトイレは使えなくなりますので、簡易トイレを準備します。
おしりにやさしい簡易トイレは座って使える便座タイプで普段のトイレに近い使用感なので、安心です。水のうが軽いと汚水の圧力で押し出されてしまうので、重みをしっかりかけましょう。
排水口の逆流を防ぐ
キッチンの流し台、風呂場、洗濯機の排水口に水のうを置きます。重みがないと、汚水の圧力で水のうが動いてしまうので、重みをしっかりかけることと隙間を作らないようにするのがポイントです。
玄関に土のう、または水のうを
土のうは、自治体に連絡すると自宅まで届けてくれるのですが、間に合わない場合は水のうで代用しましょう。
玄関の扉の下を囲むように水のうを敷き詰めます。段ボールにいれた水のうがお勧めです。ブルーシートやレジャーシートがあれば、水のうと扉の間に挟み込み、外から水が入り込まないようにします。
簡易トイレは防災の必需品
都市部では大雨になると断水してしまうこともあります。高層マンションや人口の集中している場所は特に起きやすいです。
断水、停電がおきると復旧までに数日かかることもあり、その間は水洗トイレが使えなくなってしまいます。
雨が止んだ後も数日トイレが使えないことを想定して、一家に数セット分の簡易トイレの準備をしておきましょう。
おしりにやさしい簡易トイレ
参考資料
▼政府広報オンライン
女性に対するAEDの使い方が詳しく書いてあります。
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201507/1.html
▼三井住友海上
https://www.ms-ins.com/special/bousai/taisaku/tips_03/
まとめ
水害はいつ起きてもおかしくない災害と心得る
真っ黒な雲、強風、遠雷はゲリラ豪雨の前兆かもしれない
警戒レベル3になったら、避難行動すると覚える
水のうの作り方と使い方を知る
簡易トイレは現代の防災グッズに必須アイテム